休職制度の必要性

休職は労働者がとある理由で一定の期間、継続して欠勤せざる得なくなった場合に、その会社の従業員の身分を維持しながら労働の責務が一時的に免除される制度です。

つまり解雇に至るまでの一時的な猶予措置ともいえ、福利厚生的な意味合いを含んでいる制度といえます。

「福利厚生」と聞くと、別に法律的な義務があるわけでもないので、休職制度は中小企業などには不要なのでは、と考える人もいるかもしれません。

しかしながら実際には会社の規模に問わず就業規則をきちんと導入している会社ならば、休職制度はほとんどの会社で導入されています。

なぜならば休職制度は会社側にとっても意味のある制度だからです。

会社の中で重要な職務を担っている人材が病気や怪我によって数ヶ月の休養が必要になった場合、一般的な休職制度では勤続年数や役職に応じて休養の期間の上限を設定し、療養に専念してもらうことになります。

会社としては仕事に復帰できる状態になれば復職してもらうことが条件となっているので、必要な人材の確保が休職制度の導入によって可能となります。

また労働者側からすると休める期間が明確なので、それ以上の欠勤は退職に繋がる恐れがあることが認識できます。つまり休職制度によって一定期間の休みが必要になった場合に明確な基準の下で継続勤務可能なのか、退職するかの決断ができるようになるのです。

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