女性の就業継続率

出産後の仕事と育児の両立の見通しが立たないことから、子供の出産後を機に会社を辞めてしまう女性は現在でも少なくありません。2014年の「子育て世帯全国調査」によれば18歳未満の子供がいる女性のうち、妊娠前に仕事をしていて、第一子出産後も仕事を継続していた女性の割合は約4割にとどまっていたそうです。

その一方で、育児・介護休業法の改正によって育児休暇の制度が充実化してきたことなどによって、第一子を出産した女性ほど出産後も仕事を続ける傾向が高まっているのも事実です。

第一子出産後も仕事を継続する女性の割合は1985~89年では約2割でしたが、2010~14年にかけては5割を超えています。

ただし、出産後に女性が仕事を継続することができたとしても、職場での働き方が長時間である場合や、仮定での家事や育児の負担が女性に偏る場合には、女性が本当に社会に出て活躍することは不可能といえます。

日本が本当に「女性が活躍できる社会」の実現をするためには、社会全体で労働時間の削減を推進すること、男性の家事や育児への積極的な参加が不可欠です。

【第一子の出生別にみた仕事を継続する女性の割合】
女性の就業継続率画像

※資料引用 労働政策研究・研修機構「第3回子育て世代全国調査」より

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