所得税と住民税

会社は毎月の給与計算をする際には、その都度支給額に応じて一定額の所得税を天引きする必要があります。これを源泉徴収といいます。また源泉徴収した所得税のことを源泉所得税といい、原則として給与支払者全員の分をまとめて原則的に翌月10日までに納付します。

一方で住民税とは、都道府県民税と市区町村民税を合わせた呼び方で、一定の所得があった人に課せられる地方税です。住民税には毎月の給与から天引きされて会社が納付する特別徴収と、個人で納付する普通徴収の2パターンがあります。(詳しくは「住民税の納付」を参照)

所得税と住民税の大きな違いは、所得税がその年(その月)の所得に応じて課税されるのに対して、住民税は前年の所得に応じて納付額が決まるというところです。

下表では所得税の住民税の主な違いについて挙げています。

所得税 住民税
納付先 所得に応じて国に納める 所得に応じて住んでいる地方公共団体に納める
課税対象の所得 その年の所得に課税 前年の所得に課税
徴収方法 その都度支払われる給与、賞与に応じて源泉徴収 給与から天引き、もしくは個人で納付

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