退職金にかかる所得税

会社を辞める人に退職金を支給する場合、退職所得として所得税がかかる場合があります。

退職金にかかる所得税は分離課税といって、給与所得などの所得税とは違い、次のような独自の計算方法を持っています。

①課税退職所得金額を算出する

まず退職金の総額から、勤続年数に応じた下表から退職所得控除額を求め、その値を退職金総額から差し引いて2で割り、課税退職所得金額を算出します。（1,000円未満は切り捨て）

【退職所得控除額の算出表】

勤続年数 退職所得控除額
20年以下 40万円×勤続年数（最低80万円）
20年超え 70万円×（勤続年数-20年）+800万円

②課税退職所得金額を源泉税額速算表にあてはめて所得税額を算出する

次に、①で出した課税退職所得金額を次の表のとおりに計算し、所得税額を算出します。

【退職所得の源泉徴収税額計算表】

課税退職所得金額（A） 税額
195万円以下 （A）×0.05×1.021
195万円超～330万円以下 （A）×0.1-97,500円×1.021
330万円超～695万円以下 （A）×0.2-427,500円×1.021
695万円超～900万円以下 （A）×0.23-636,000円×1.021
900万円超～1,800万円以下 （A）×0.33-1,536,000円×1.021
1,800万円超～4,000万円以下 （A）×0.4-2,796,000円×1.021
4,000万円超 （A）×0.45-4,796,000円×1.021


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